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38すんき漬け

すんき漬け

ストーリー

御嶽山麓が海から遠く、塩の調達が難しいため、木曽町などでかぶを漬けて発酵させ、塩を使わず酸味を旨味として食べる食文化がうまれた。芭蕉一門も食し、「木曽の酢茎に春も暮れつつ」と門人が詠んだ。そばと合わせて食べる「すんきそば」や「とうじそば」は、木曽谷の冬の風物詩になっている。

概要

「すんき漬け」は「すんき」ともよばれ、長野県の木曽地方に古くから伝わる保存食のひとつで、塩を使わず赤カブの葉を乳酸発酵させた漬物。原料となる赤カブには、王滝村の王滝カブ、木曽町開田高原の開田カブ、木曽町三岳の黒瀬カブ、上松町の吉野カブ・芦島カブ、木祖村の細島カブと6種類あり、いずれも信州の伝統野菜に認定されています。
カブ菜の豊富な繊維質による整腸作用によって、便秘が解消され、美肌効果をもたらすといわれています。また、多種多様の乳酸菌が棲息しており、免疫系を調整するため、花粉症などのアレルギーを予防・軽減したり、ピロリ菌の増殖を抑制する働きがあることが明らかになっています。
長野県選択無形民俗文化財「長野県味の文化財」やインターナショナルスローフード協会「味の箱舟」に指定されてるほか、農林水産省が地域の農林水産物・食品をブランドとして保護する「地理的表示保護制度(GI)」に「すんき」として登録されています。

観光ポイント

冬季限定で木曽郡内のお土産店や商店など購入できます。(冬の味覚ですので完売の場合はご容赦ください)
生産・販売者は 木曽路.com をご覧ください。
 ※ 木曽地域では感染症対策をして皆様のお越しをお待ちしております。
 ※ ゴミの減量化のため、エコバッグの持参を推奨しております。

  

現地レポート

野口廣子さん

野口廣子さん

すんき名人の野口廣子さんにお話しを伺いました。

昔から寒くなると食べ、あたたかくなると自然と食べなくなる。 寒い冬の楽しみだったのがすんき漬けなんだと思います。 家庭それぞれの漬け方と味があり理屈ではない故郷の味と伝統があるのですと話してくれました。

昔は誰も興味がないし、漬け方も何回も失敗して体で覚えたという苦労をされたようですが、平成14年頃からすんきの漬け方を教え始め、今ではすんき漬けシーズン中は約350人位の方が漬け方を教えてもらいに来るそうです。すっかり先生になった。沢山の方が来てくれて嬉しい。と話してくれました。
野口さんの教室は乳酸菌をやさしく育てる方法を分かりやすく教えてくれると評判で、漬物屋さんまでも教えてくれと来た事があるというから驚きました。

すんき漬け

すんき漬け

すんき漬け

おいしいから長い間伝わってきている

 

すんき漬けのすばらしさを教えてほしいと尋ねると

ずばりおいしいんです(笑)今の漬け方がずっと残っているのは、 寒い時期のおいしさの定番ですし、 おいしいから長い間伝わってきている。それが1番だと思います。
おいしいという理屈ではない伝統があるのだと強く感じました。

食べてみる?

香りと酸味の効いたどこか懐かしい味を頂きました。本当に美味しい。

香り、味、酸味だけでなく、それらを複合した味がおいしさの秘密で、 作る人によっても様々な味になるんです。 気候によっても味が変わります。毎年、今年は上手にできたなどど話しながら食べるすんき漬け、これも楽しさのひとつなんです。

すんきは何十類もの乳酸菌でできているんです。すんきから発見されたすんき乳酸菌もあるんですよ。健康上もぜったい元気になると思う。 食べている人は皆元気だもの(笑)。
この伝統を絶対残していきたいと強く思っています。

木曽ふるさと体験館

ふるさと体験館の様子

11月中旬~11月末 約15日間、ふるさと体験館ですんき漬け教室を毎年行ってます。
是非来てくださいね。

先生は4人のすんき名人(コンクールで認定された名人)が教えてくれるそうです。

誰でも参加可能なこの教室、毎年の楽しみにできそうです。

  

見どころ

すんき漬けは花粉症やアレルギー体質の方などにとても良いことが最近の研究でわかってきたそうです。
戦国時代の昔から木曽地方で漬けられ続けている漬物です。

アクセス


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    最寄駅・インターからJR木曽福島駅から車、タクシー、バス 約20分

    住所ふるさと体験館きそふくしま長野県木曽郡木曽町新開6959番地
    TEL:0264-27-1011






     
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