

ストーリー
定勝寺で金永という人物が、そば切りを振舞ったという、日本で一番古い文献があり、木曽谷が蕎麦の特産地であることを示している。
概要
臨済宗妙心寺派、木曽三大寺の中でも最古刹。うぐいす張りの廊下、庭園が木曽の小京都を想わせる佇いです。
定勝寺には木曽家縁の資料等が保管されており、その中には日本で最初のそば切りについての資料、天正2年の定勝寺仏殿事記録があります。
国の重要文化財に指定。
観光ポイント
須原宿にある国指定の重要文化財の定勝寺は、木曽路の中でも最古刹です。
嘉慶年間に木曽家十一代の源親豊が木曽川畔に創建しました。
その後、洪水により3回流失し慶長3年に現在の場所に移建されました。
また、この定勝寺には戦国時代木曽谷を支配した戦国大名「木曽義昌」の位牌が安置されているほか、東洋一の木曽ヒノキダルマ座像も見ものです。
現地レポート

三十代住職 松葉文昭さん、閑栖(かんせい)和尚 松葉文弘さん
三十代住職 松葉文昭さん、閑栖(かんせい)和尚 松葉文弘さんにお話を伺いました。
定勝寺は、木曽にはめずらしい京都風のお寺です。現存の建物の状態が良く、簡素であるが、豪壮さ、強さがあるすばらしいお寺でしたと話して頂きました。
「山門」「本堂」「庫裏」の三建築が国の重要文化財に指定されています。
日本で一番古い室町時代の文献によると、なんでも日本で初めてお蕎麦をふるまったお寺なんだそうです。そんな昔からお蕎麦は木曽の名物だったのかと驚きます。
本堂に安置された「定勝だるま」は木曽ヒノキを6立米(6立方メートル)も使っており、その大きさには圧倒されます。
このだるまを前に座禅をされる方もいらっしゃるそうです。
「時間の許す限り、自分の時間を作って欲しい。自分を見つめる時間を大切にしてください。」そう住職はやさしく説いてくださいました。
お寺には開放的なすばらしいお庭もありました。訪れたのはまだ雪が残る冬。冬のキリっと落ち着いた雰囲気も良かったのですが、ぜひ初夏や秋のお庭も見てみたくなりました。

三十代住職 松葉文昭さん、閑栖(かんせい)和尚 松葉文弘さん

本堂のみごとな欄間

開放的な素晴らしいお庭

東洋一の木曽ヒノキダルマ座像

書院には千羽鶴の壁画

山門の獅子は鮮やかな色彩
秋、山門を訪れた観光客から「わー」と声があがる。まるで京都に来たかのような雰囲気が味わえるそうです。
4月には7本もあるしだれ桜が、5月初めにはしゃくなげが、そしてやさしい住職が出迎えてくれるこのお寺は、四季折々の顔をみせて楽しませてくれそうです。
見どころ
国宝の本堂、山門、庫裏、うぐいす張りの廊下、庭園など。
アクセス
最寄駅・インターから
JR須原駅から
徒歩 約10分
中央自動車道伊那インターから
伊那インターから約60分
中央自動車道中津川インターから
中津川インターから約45分
住所
定勝寺
長野県木曽郡大桑村須原831-1
TEL:0264-55-3031