ストーリー
北海道の道産子や宮崎県の御崎馬と並ぶ日本在来馬種で開田高原に「木曽馬の里」がある。
南木曽町に伝わる五穀豊穣に感謝する「田立の花馬祭」では木曽馬が集落を練り歩く。(長野県天然記念物指定)
概要
木曽馬は、日本に昔から飼われていた「日本在来馬」とか「日本和種」といわれる馬です。中型馬に属し、体高は平均133cmです。
険しい山間高冷地で長年飼育された木曽馬は、厳しい自然環境に適応して極めて強健で粗食に耐え、 ひずめは堅く、蹄鉄をうつ必要はありません。
丈夫で安定性のある脚は、狭い山路でも踏み外すことなく急な坂道を安全に上り下りすることができます。
平安時代から軍事用、農耕用として大切に育てられてきました。
観光ポイント
「木曽馬の里、乗馬センター」では、現在約30頭の木曽馬を保護・育成しています。
また、こちらでは乗馬や馬車体験ができます。小型でおとなしい性格のため、2~3歳くらいのお子様から引き馬による乗馬体験ができます。
「開田郷土館」では木曽馬のふるさと開田高原にふさわしく、馬具や馬の医術書を展示しています。あわせて昔の農具、民具も展示しています。
現地レポート
木曽馬の里・乗馬センターの中川剛さん
木曽馬の里・乗馬センターの中川剛さんからお話しを伺いました。
昔は東山街道がメインだったが、中山道が賑やかになり開田地域は発展してきました。この地域は約900年前から馬を飼い、堆肥で作物を育て、そして馬を売ることによって生活したと言われいています。
生きていく上で木曽馬は家族同然のように一緒にこの木曽の地の歴史を刻んできたんだよと話してくれました。
馬に乗る乗馬療養があるのは知ってますか?アニマルセラピーとも言います。
心の癒しから病気の治療にという観点で、動物だからこそ与えてくれる安らぎと信頼を感じるということ自体が療法なんです。木曽馬はとても主人に対して忠実でやさしい馬だから乗馬療法にも適していると思っています。私はいつも癒されているんですよ。
中川さんのやさしい雰囲気の理由が分かった気がします。
牧場のようす
牧場を案内して頂きました。
大きな馬に乗っている人からすると、木曽馬は扱いづらいみたい。ただ、背が低いから安心するし、ペットとして飼ってみたいという人もいるよ(笑)今から50年位前は、各家に2~3頭いたりしたんだよ。
馬が人を癒す力、日本では一般的ではないけど、外国では皆癒されているようです。少しセレブ感ありますしね(笑)。
木曽馬は家畜で天然記念物になっている珍しい馬なんです。
ここにいる35頭は忘れ去られようとしている木曽の文化自体と思っています。
もっと地元の人にも知ってもらい、親しみをもってもらおうと小学校のイベントで馬と競争しよう!なんてやってるよ。木曽の文化を伝承するため子供達との触れ合いを増やしたいと思っています。
中川さんと木曽馬
牧場の中で一番の絶景ポイントを教えていただきました。
木曽馬を自然の環境で残していく事が大切だと思ってます。
馬の保存にはお金が必要です。 ポストカード、馬ッチの販売やふるさと納税を随時募集して木曽馬を守って行きたいと思ってます。
ポストカードを販売しています
馬ッチ
この乗馬センターでは年中乗馬ができます。私は正月も休まないし(笑)いつでも来て頂きたいと思ってます。
木曽馬の里では優しい笑顔の中川さんにいつでもお会いする事ができます。
見どころ
木曽馬の里木曽馬乗馬センターでは、雄大な御嶽山を眺め、愛嬌豊かな木曽馬に乗り、ゆったりと乗馬と風景を楽しむことができます。
アクセス
最寄駅・インターから
JR木曽福島駅から
車で 約40分
中央自動車道伊那インターから
伊那ICから約60分。
長野道塩尻インターから
塩尻ICから約60分。
住所
木曽馬の里木曽乗馬センター
木曽郡木曽町開田高原末川
TEL:0264-42-3085
http://www.kis.janis.or.jp/~kiso_uma/
開田郷土館
木曽郡木曽町開田高原末川1899-4
TEEL:0264-42-3127