ストーリー
鳥居峠:松尾芭蕉が訪れ「ひばりより 上にやすろう峠かな」の句碑がある。御嶽遥拝所があり、霊神碑や神像が立ち並ぶ。(村史跡名勝天然記念物)
トチノキ群:松尾芭蕉が訪れ「木曽の栃うき世の人の土産かな」の句碑がある。樹洞に入れた子が元気に育った言い伝えから、木の皮を煎じて飲めば子宝に恵まれるという言い伝えがある。(村史跡名勝天然記念物)
概要
木曽街道薮原宿と奈良井宿を結ぶ約6キロは、標高1197メートルの鳥居峠越えに終始する山の道。深い山を分け入って進む古道は、江戸の旅人にとって、わらじ履きの足を泣かせる中山道屈指の難所でした。往時から400年近い時を経て、緑が一層の深さを増した今、古道は、趣き豊かなトレッキングコースとして、現代の旅人に愛されています。
観光ポイント
木漏れ日のすがすがしさを感じながら歩く山道は、中部自然歩道の一区画に指定されています。歩道は整備されているので、歩きやすいコースとなっています。峠の途中や頂付近には芭蕉などの歌人、俳人の句碑や石仏が数多くみられ、峠道わきに群生するトチノキの巨木を眺める古道は、趣豊かなトレッキングコースとして、現代の旅人に愛されています。
現地レポート
NPO法人木曽川・水の始発駅 副理事長 / 事務局長・森林インストラクター
柳川 浩司さん
NPO法人木曽川・水の始発駅 副理事長 / 事務局長(取材時)・森林インストラクターの柳川浩司さんにお話を伺いました。
その昔、中山道を行き交う人々で鳥居峠は賑わっていた。当然今でも人気になっている名所だけどね。そうそう、ここで芭蕉も俳句を詠んだもんだと話して頂きました。
木曽全体に中山道が残っているものの、鳥居峠は特に昔そのままで、非常に良い景色が残っています。
四季折々のトチノキ群が魅力で、冬は荒々しい。6月トチノキの花が咲く、9月実をつけバラバラ落とす。大きくてつやつやしていてね、拾って持って帰るとリッチな気分になるよ。と話して頂きました。
あまり知られていない事などありますか?
ヒメギフチョウ(昆虫)という天然記念物が現れるよ。
野生の動物の痕跡に触れる事がもできる。
季節ごとのたくさんの山野草が見ることもできる。ハーブの専門家が来ることもあるくらいだ。
私の秘蔵の写真があるので見てみるかい?
紅葉シーズンのトチノキ
石畳で歩きやすい山道です
夏のトチノキ
山頂付近の鳥居
鳥居峠とトチノキ群の写真を見せて頂きました。
昔の街道だからね、景観が変わってしまわないように、間伐、除伐を行い、手入れをしていかないとね。昔のままの鳥居峠を皆さんに見てもらえるような活動をしていきたいと思っています。
昔のままの景観を残そうと活動している柳川さんのお話しを聞く事ができました。
見どころ
藪原駅から鳥居峠を経て奈良井駅までの約3時間の道を、約NPO法人木曽川・水の始発駅では歴史を感じながらハイキングを楽しめる鳥居峠のガイドをしてくださいます。(要予約)
御嶽神社(御嶽遥拝所)から望む景色、丸山公園のある句碑、記念碑など、詳しい解説を聞きながらハイキングをお楽しみいただけます。
アクセス
最寄駅・インターから
JR藪原駅から
徒歩 約60分
中央自動車道伊那インターから
伊那ICから木曽方面へ約30分。
長野道塩尻インターから
塩尻ICから木曽方面へ約30分。
住所
長野県木曽郡木祖村藪原