

ストーリー
奈良井にある櫛問屋で、もと櫛職人であった中村利兵衛の住まい。お六櫛等を商った。
概要
かつて塗櫛の問屋を営んでいた中村邸は、奈良井の町家の典型的な様式である出梁り造であり台所の囲炉裏と大きな吹き抜けに当時の生活を感じる事ができる。国指定重要文化財として公開されています。
観光ポイント
江戸時代に建てられた切妻造の建物。奈良井宿の典型的な町屋の内部空間をみることができる。塗櫛や道具なども展示してある。
現地レポート

石井健郎さん
元櫛問屋を営んでいた中村さんのお宅を資料館として開放している公開民家です。
塩尻市役所教育委員会こども教育部生涯スポーツ課社会教育係担当係長の石井健郎さんにお話しを伺いました。
170年ほど前の江戸時代末期1830年ころに建築された2階部分が少しせり出した「出梁造り(だしばりづくり)」でできています。
中山道奈良井宿の町並みを代表する1軒で、当時の姿をそのままに現代に残した貴重な建物なんですよ。
民家の木造の木組(加工)に魅力がありますね。170年前の古い民家のありようがそのまま今も残っています。
普通の生活をしていると、不具合が出てきたりして改築してしまいますが、手をつけずに残っており外観も内部の様子も昔のままの状態で見れるのはここだけです。
奈良井は200軒ほどの家があったんですが。
中を案内してもらうと、昔ながらの木製の建具を少しずつあけて説明をしてもらえるので、ぜひ見学をするといいですよ。

この中村邸は奈良井の町並みを残そうと住民が考えるきっかけになった場所でもあるんです。
昭和40年代に日本民家園(神奈川県川崎市)へ移築するという話がありましたが、奈良井の歴史を残したいと、町並み全体の保存のきっかけになり、それが運動の大きな弾みになりました。
「奈良井は住民が住みながらの町並みです。建物の中を見ることができるのは数少ないので、この旧中村邸の魅力をアピールしていきたい。」と石井さん。
「ここは月曜日もやっているので、ぜひ見に来てください。」と話して頂きました。
見どころ
江戸時代に建てられた切妻造の建物。奈良井宿の典型的な町屋の内部空間をみることができる。塗櫛や道具なども展示してある。
アクセス
最寄駅・インターから
JR奈良井駅から
徒歩 12分
長野自動車道塩尻インターから
塩尻インターから約40分。
中央自動車道伊那インターから
伊那インターから約30分。
住所
塩尻市大字奈良井311